猫は狩猟動物です。ニオイを発生させたら獲物に気づかれてしまうため、本来ほとんど体臭が無い動物です。また、こまめに毛づくろいをしたり、トイレの後は砂でオシッコやフンを隠したりする猫も多く、とても綺麗好きな動物でもあります。
しかし猫を飼っていると、何故か気になるニオイがしてきますよね。本記事では気になるニオイの原因と、快適に暮らすための消臭グッズをまとめました。
目次
ニオイの原因は?
猫を飼っている人で、ニオイが気になると感じたら、原因は高確率で猫のオシッコにあります。猫のオシッコは凝縮されているため、量が少なく、色が濃く、ニオイが濃厚なのです。猫のルーツを辿ると、祖先は砂漠で暮らしており、少量の飲み水で効率的に体内の老廃物を排出できるよう、オシッコを凝縮できる体に進化したようです。
人間も同様ですが、排出してすぐのオシッコは大してニオイはしません。しかし、時間が経過するにつれ、オシッコの成分が分解され、ニオイの元になる成分が発生します。悪臭成分で知られる「アンモニア」に加え、猫のオシッコには「フェリニン」という、独特の成分も含まれています。フェリニンはアミノ酸の一種で、アンモニアと異なり本来無臭ですが、空気に触れると悪臭成分に変化します。
猫のオシッコのニオイがきついのはこれが原因なのです。
スプレー行為に注意
スプレー行為という言葉をご存知でしょうか?スプレー行為とは自分の縄張りを示すために、特定の場所にオシッコをし、マーキングする行為を指します。スプレー行為は通常のオシッコと異なり少量を立ったまま後方に向かって噴射し、通常の尿よりも更にきついニオイを放つのが特徴です。
生後6ヶ月以上でオスでもメスでもスプレー行為を行うようになります。しかし、メスは頻度も低く、ニオイもオスほどきつくないのが特徴です。去勢手術を行えばスプレー行為は90%抑えられると言われるため、去勢していないオス猫を飼っている人は注意が必要です。
人気消臭グッズ
最近では様々な消臭グッズが販売されていますが、その中でも特におすすめの消臭グッズをまとめてみました。
トイレシート
デオトイレはリピーターや他の商品から乗り換える人も多い、人気の商品です。好意的な口コミも非常に多く、2019年1月現在、455件の投稿がありつつも星は5段階中4,5となっています。信頼度の高い商品のため、トイレ自体のニオイに悩んでいる人は、一度購入されてはいかがでしょうか。
消臭ビーズ
なお、2019年1月現在、星は5段階中4となっています。
消臭スプレー
先述した通り猫のオシッコやフンには独特の成分が含まれているため、しっかりとニオイを消すためには、専用の消臭スプレーを用意する必要があります。
この商品は、緑茶成分が即効性でニオイを消すということに加え、香料の匂いもきつくないため、評価の高い商品です。何と言っても、猫の体が第一のため、天然成分100%は本当にありがたい商品です。
なお、2019年1月現在、星は5段階中4となっています。
オシッコがいつも以上に臭いと感じたら
発情期でもなく、スプレー行為でもないのに、いつもよりニオイが強いと感じることがあります。これらには以下の様な理由が考えられます。
季節によるもの
高温多湿の時期は、雑菌が増殖しやすいのに加え、空気中にニオイの分子が増えるために強いニオイを感じるようになります。換気をこまめに行うようにしましょう。
餌によるもの
最近与える餌を変えたということはありませんでしたか?餌は商品ごとに成分が異なるため、新しい餌の成分によってはニオイが強くなることがあります。
病気が原因となっているもの
何も心当たりがないのにも関わらず、オシッコのニオイが強くなった場合は、猫が病気にかかっている可能性があります。早めに病院に行くようにしてください。
膀胱炎
血尿や食欲不振が見られたら膀胱炎になっている可能性があります。膀胱炎は猫に多い病気の1つで、細菌が尿道から侵入し、膀胱で炎症を起こしてしまうというものです。また、細菌感染が原因ではない突発性膀胱炎と呼ばれる病気にも注意が必要です。
腎不全
食欲不振に加え、嘔吐や下痢などの症状がある場合、腎不全が考えられます。腎不全は腎臓が正常に機能しなくなり、体の中の有害物質を排出できなくなる病気です。なお、腎不全には「急性腎不全」と「慢性腎不全」がありますが、いずれも危険な病気です。
腎炎
血尿や頻尿などの症状が見られます。腎炎になるほとんどのケースで腎不全を発症しており、初期症状に気づきにくい厄介な病気です。
結石
頻尿、食欲不振、摂取する水分量の増減などの症状が出たら、結石の疑いがあります。特にオスは尿道が狭いため、結石になりやすいので注意が必要です。オシッコの中に小さな結晶が見えたり、血尿になったりするケースもあるので、思い当たる節があれば早めに病院に行ってください。結石が大きいものだと手術が必要になることがあります。
前立腺炎(オス)
オスは尿道のすぐそばに前立腺があります。前立腺に細菌が入り込んでしまった場合、前立腺炎を起こしてしまうことがあります。発熱、嘔吐、オシッコが濁るなどの症状があらわれます。
卵巣疾患(メス)
メス猫は子宮から膣までの出口と、オシッコの出口が同じです。避妊手術をしていないメスの場合、子宮や膣の異常がオシッコに出る事があります。避妊手術をしていないメスのオシッコのニオイが強くなったら卵巣疾患の疑いがあります。
まとめ
いかがでしょうか?猫を飼う際「消臭」というものは必ずついて回る問題です。
現在は便利な消臭グッズがたくさんありますので、それらを使いこなし、愛猫も自分自身も快適に過ごせるような環境作りをしましょう。