「ヒョウモントカゲモドキって何を食べるの?」「生きた餌がすごく苦手なんだけど自分に飼育が出来るかな?」ヒョウモントカゲモドキを飼う上で餌の問題に直面する人は案外多いです。
ヒョウモントカゲモドキを飼いたいけど、なかなか1歩踏み出せないという人のために、この記事ではヒョウモントカゲモドキの餌や近年流行している人工フード、餌の与え方などについて徹底的にまとめました!
目次
ヒョウモントカゲモドキの餌について
最初にヒョウモントカゲモドキは肉食、昆虫食の動物です。かつてはペットのヒョウモントカゲモドキに、野生の昆虫を捕まえて餌としてあげるという育てられ方もしていましたが、今では缶詰の技術や冷凍技術が発達しており、簡単にインターネットやペットショップでヒョウモントカゲモドキの餌を購入することが出来るようになってきました。
また、最近ではドッグフードやキャットフードのように、ビタミンやカルシウムなどの成分が配合された、ヒョウモントカゲモドキ専用のフードも販売されていることも手伝い、ヒョウモントカゲモドキの飼育が簡単に出来ます。
爬虫類女子という言葉も流行するように、ヒョウモントカゲモドキもペットとしての人気を爆発的に上げており、老若男女問わず愛される動物になりました。
ヒョウモントカゲモドキが食べる餌
では早速ヒョウモントカゲモドキの餌を紹介していきます。一概に餌と言っても様々な種類のものがありますので、それぞれの特徴を理解し、健康な食生活を送らせてあげられるようにしましょう。
コオロギ
コオロギは栄養バランスに優れており、価格も安いためヒョウモントカゲモドキにコオロギを餌として与えている人は多いです。好き嫌いするヒョウモントカゲモドキも少ないため、メジャーな餌として知られています。
餌用昆虫のコオロギで中でも有名なのは、ヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギです。
ヨーロッパイエコオロギは動きが素早く、ヒョウモントカゲモドキが捉えるのに苦戦する可能性があります。また消化もあまり良くありません。ただし丈夫なコオロギなので、ストックする分には困らないのが特徴です。
フタホシコオロギは動きがヨーロッパイエコオロギより鈍いため、ヒョウモントカゲモドキでも簡単に捉えることが出来ます。また、消化も良いので積極的に与えてあげたい餌ですが、保存が難しく、保存している間にコオロギ同士の共食いも場合によってはあり得るので、注意しなければいけません。
いずれにしてもコオロギは昔からヒョウモントカゲモドキの主食として知られている、栄養満点のフードとなります。ヒョウモントカゲモドキの食生活には欠かせないことを覚えておいてください。
デュビア
デュビアはゴキブリの1種です。ゴキブリの1種と言っても、オスの成虫以外は羽も生えておらず、大きいダンゴムシのような見た目をしています。
餌として与えるのに抵抗がある方もいると思いますが、デュビアはコオロギのように素早く動き回らないので、餌としては非常に向いています。また、栄養価はコオロギと同等かそれ以上に管理もしやすいため、デュビアをヒョウモントカゲモドキの主食として与えている人も多いです。
ミルワーム
ミルワームは、ゴミムシダマシ科甲虫の幼虫の総称です。主に動物の飼育用として増殖させられています。脂肪分が豊富で、ヒョウモントカゲモドキが好む餌ではありますが、嗜好性が高く、ミルワームを与えすぎると他の餌を食べなくなってしまうということがあります。
また、カルシウムの成分がコオロギやデュビアと比べ少ない餌なので、メインの餌で与え続けると、ヒョウモントカゲモドキの骨が変形してしまう「クル病」と呼ばれる病気にかかってしまう可能性があるので注意しましょう。
それでも食欲のないヒョウモントカゲモドキや痩せ気味のヒョウモントカゲモドキには、積極的にミルワームを与えてあげてください。ミルワームの効果で餌の食いつきが良くなったり、健康的な体になったりします。メインの餌というよりは栄養ドリンク的な役割を果たしてくれるのがミルワームです。
ピンクマウス
ピンクマウスとはハツカネズミの赤子を指します。主に爬虫類や猛禽類の飼育用の餌として使用されており、生まれたばかりで毛も生えておらずピンク色の見た目からその名前が付けられました。
ミルワーム同様に栄養価が高いので、産卵を終えたヒョウモントカゲモドキや痩せているヒョウモントカゲモドキに与えてあげるようにしましょう。ただし注意点も同様で嗜好性が強いので与えすぎには注意してください。
ミルワームのように、ヒョウモントカゲモドキの栄養食となるので、ペットのヒョウモントカゲモドキがピンクマウスを好むかの検証含め、1度試してみてください。
ヒョウモントカゲモドキの人工フード
先述したように現在ではヒョウモントカゲモドキの餌となる人工フードが販売されています。
2019年4月amazon内で口コミが118件ありますが、総合評価が星5のうち4,5とヒョウモントカゲモドキ愛好家からも絶賛されている商品です。
餌の与え方
ヒョウモントカゲモドキの餌の与え方は、置き餌と呼ばれる方法とピンセットで食べさせてあげる方法の2通りにわかれます。
置き餌と呼ばれる方法はその名の通り、コオロギなどの餌をそのままケージに置いておく方法です。手間がかからず楽な方法ではありますが、ヒョウモントカゲモドキは動かない餌を認識しづらいため、生きた餌を使用する必要があります。
また、ヒョウモントカゲモドキが残した昆虫が脱走してしまったりするケースや、生きたコオロギがヒョウモントカゲモドキに噛みついて攻撃するケースもあるので、置き餌でコオロギ与える際には、コオロギの顎や後ろ足を潰して動けなくするなどの工夫が必要です。ヒョウモントカゲモドキが餌を捕獲する野生の姿を見られるのがこの方法の魅力です。
もう1つはピンセットでヒョウモントカゲモドキに食べさせてあげる方法です。手間はかかりますが、安全にヒョウモントカゲモドキに餌を食べさせることが出来ます。なかなか餌に食いつかないときでもピンセットを揺らしてあげると食いつくことがあるので、餌を動かしてヒョウモントカゲモドキに認識させてあげるということを忘れないようにしましょう。
また、ピンセットを使う際は尖ったものではなく、先端が極力丸いものを使用してあげれば、ヒョウモントカゲモドキが怪我をする心配がないので安全です。
ヒョウモントカゲモドキに拒食症の疑いがあるときは?
ヒョウモントカゲモドキの拒食症のトラブルは割と多いです。原因の1つとして、そもそも与えている餌が好きではないということがあげられます。ヒョウモントカゲモドキも人間同様に個体によって好き嫌いがあり、好んで食べる餌とそうでない餌が存在します。ペットのヒョウモントカゲモドキが餌を食べてくれないときには、いつもと違う餌を与えてみましょう。
また、その他の原因ではストレスがあげられます。拒食症の疑いが出てきた場合は、今一度ヒョウモントカゲモドキの生活環境(ケージ内)を見直してみましょう。
まとめ
ヒョウモントカゲモドキの餌の知識は犬や猫と異なり、あまり一般的ではありません。そのため、正しい食生活を送らせてあげるためには飼い主の努力が必要です。
改めてヒョウモントカゲモドキの餌について考え、ヒョウモントカゲモドキが長生きできる環境を整えてあげてください!